乳がんの種類
乳がんの種類 その1 内訳
浸潤がんは、日本では、病理学の構造からさらに、乳頭腺管がん、充実腺管がん、硬がん、そして左の3つと異なる特殊型、以上4つに分類しています。
乳がんの種類 その2 乳頭腺管がん
乳頭腺管がんとは、きのこ状に発育するがんで、乳がん全体の約20%がこのタイプです。分化度(別項で説明します)は高分化型、すなわち正常細胞に近い顔つき(顕微鏡でがん細胞を見たときの様相のこと。詳しくは別項で説明します)をしていて、リンパ節転移の確率も低く、予後も良好です。
乳がんの種類 その3 充実線管がん
充実線管がんとは、腺腔(管の通り道)が不明瞭な小さな腺管の、中身を押し広げるように増殖するがんで、乳がん全体の約20%を占めています。顔つきや、予後の悪性度は中程度とされています。
乳がんの種類 その4 硬がん
硬がんとは、乳管の外側に砂をパラパラとまき散らしたように発育するがんで乳がん全体の約40%がこのタイプです。特殊型を除けば最も悪性です。
乳がんの種類 その5 特殊型
乳がんの「特殊型」とは、今までに書いてきた標準型とは異なるものです。これら標準型とは異なる特殊型は10種類ほどあります。たとえば、粘液を多量に含む粘液がん、乳腺炎と間違われることが多い炎症性乳がんなどですが、めったにありません。その中から、後の項で、炎症性乳がんについて紹介していきます。
乳がんの種類 その6 炎症性乳がん
炎症型乳がんとは、乳房が真っ赤にはれてしまい、昔は「手術できない」と言われていました。抗がん剤と放射線で治療していましたが、5年以内に再発する確率が高く、難しいがんだったのです。しかし最近では、抗がん剤の進歩で、手術できる例も増えています。
がんの「顔つき」と分化、分化度
がんの「顔つき」とは、専門家がよく使う言葉で、細胞の分化度のことです。専門家はよく、「このがんは顔つきがいい」とか「顔つきが悪い」などといいます。
「分化」とは細胞が決められた役割を果たせるように成長していく過程のことです。がん細胞は正常な細胞から発生しますが、元の細胞に近い形まで成長したがんを高分化がん、元の細胞の形がほとんど見られない未熟ながんを低分化がん、元の細胞が判別できないものを未分化がん、といいます。
未熟ながん、分化度が低いがんほど増殖の余力を残しているので悪性である度合いは高くなります。それに対し、正常細胞に近いところまで成長した高分化がんは、暴れまわる余力が少ないので、顔つきのおとなしいがんということになるわけです。
乳がんのできやすい場所
乳房のどこにがんが発生しやすいかを調べたデータがあるので紹介します。一番多いのが外側上部で45%、次いで内側上部23%、続いて外側下部14%、一番少ないのが内側下部と乳輪下部で各7%となっています。上下で言うと上が多く、内外で言えば、外側が多いと言う結果です。
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