生検

生検

生検

 細胞診で診断がつかない場合は、細胞の塊である組織をとってきて検査することになります。組織を採取すれば、単に診断を確定できるだけでなく。ホルモン療法や分子標的治療(後で説明します)が可能かどうかを調べることもできます。  生検には針生検と、外科的に切開して組織をとる摘出生検とがあります。身体に与える影響(侵襲といいます)が大きい摘出生検はあまり行われなくなっています。  針生検で使われる針は、細胞診の針よりは太く、鉛筆の芯ぐらいはありますから、行うときは局所麻酔が必要です。

マンモトーム生検

 触ってもわからないような小さな病変に対して、「マンモトーム生検」と呼ばれる方法が登場し、最近保険も適用されるようになりました。  これは、患者さんにうつぶせに寝ていただき、マンモグラフィーの要領で乳房をはさみ、X線撮影します。そうすればマンモグラフィーと同じ画像が得られます。こうして得られた映像をコンピュータで3次元処理し、病変の位置を特定し、画像を見ながら針を誘導して病変の組織だけを間違いなく採取できるようにしたシステムです。通常の針生検よりは太い針を使いますが、先端には溝がついており、患部に刺した後、内刃が動いて組織を切り取り、それを吸引して取り出します。1回の穿刺で何回でも吸引でき、小さいしこりなら全て取りきってしまうことも可能です。  通常30分ほどかかり、その間ずっと乳房を圧迫し続けるのが難点といえば難点です。これと全く同じ原理で、超音波の画像を使ってもできます。

マンモトーム生検 結果

 ある病院でマンモトーム生検を行った結果は、8割が良性、悪性は2割です。マンモトーム生検は、他の検査である程度がんが疑われたために行うものですが、それでも悪性は2割しかないということです。しこりがある、乳首から血のようなものが出た、などといってすぐ乳がんと決めつけないようにしましょう。

マンモトーム生検で病院側が注意すること

 悪性の患者さんが2割しかいないからこそ、なるべく患者さんの負担にならない検査で診断がつくようにしなければならない、ということです。細胞診で診断がつかず、「3ヵ月後にまたやりましょう」とか、そのあげくに「やっぱり切開して検査しましょう」というようなことは避けなければなりません。

針生検の2つの方法

 針生検には2つの方法があり、ひとつは専用の針をしこりに刺して組織を切り取ってくるバネ式針生検、もうひとつはバネ式針生検より太い針で陰圧をかけて組織を吸引して切り取ってくるマンモトーム=吸引式針生検とも言います。バネ式針生検装置は針も細く手軽に行えることから、超音波検査でわかるしこりの組織診としてよく利用されています。ただ、しこりがなく、マンモグラフィーで微細な石灰化が残っている場合には、より組織を大きく吸引できるマンモトームのほうが優れています。バネ式針生検に比べてやや傷は大きくなるものの、それでも4~5mm程度の切開で済みます。



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