リンパ節郭清って?

リンパ節郭清って?

腋窩(えきか)リンパ節

 腋窩リンパ節は、小胸筋を中心にして、その外側がレベルⅠ、裏側がレベルⅡ、内側がレベルⅢに分類されます。  以前はレベルⅠからⅢまですべて切除されていました。乳がんが、わきの下に転移していることが多かったので取り残しがないように全部切除(郭清)していたのです。  しかし、統計によると、腋窩リンパ節郭清をすること自体は、10年生存率にそれほど影響しないことが明らかになりました。

デメリット

 一方、腋窩リンパ節を全部切除すると、腋から上腕にかけての痛み、上腕内側の知覚異常、肩の機能不全が起こるという弊害が生じるデメリットもあります。  また、郭清した側の腕や手がむくむ場合も出てきます。いずれも患者さんのQOLが低下します。ですから郭清範囲は少なくて済むならそのほうがよいのです。

現在

 現在は、レベルⅠとⅡを切除することが多くなりました。郭精する理由は、郭清したリンパ節をくわしく調べ、転移があるか、あるいはリンパ節転移がいくつあるかなどによって、乳がんの進行度を知ることができ、その後の治療方針を決める手がかりにするためです。  また、転移リンパ節を取り残すと、そこに局所再発が起こる可能性もあります。一方、レベルⅡのリンパ節に転移が認められるときには、Ⅲまで郭清します。  また、乳管内に留まっているきわめて早期のがんのように、リンパ節転移の危険性がないことが生検で確認された場合は、リンパ節郭清を行わない場合もあります。



   乳がんの基礎知識のTOPへ