抗がん剤の副作用症状別対策
抗がん剤と副作用
抗がん剤の副作用はつらいと、頭から思い込んでいる人も多いと思います。しかし、抗がん剤によっては比較的軽いものもあるし、また人によっては全然出ない人もいます。最近は副作用の症状を抑える薬も出ていて、吐き気などはかなり予防できるようになってきました。
抗がん剤別の代表的な副作用については、前項にまとめましたが、ここでは症状別にその対策を解説します。
抗がん剤別の代表的な副作用については、前項にまとめましたが、ここでは症状別にその対策を解説します。
吐き気・嘔吐
嘔吐は、抗がん剤投与から3日以内に起こる急性期(薬剤起因性)嘔吐、それ以降も持続、あるいは数日たってから起こる遅延性嘔吐、点滴のことを考えただけで起こる予測(心因)性嘔吐の3つに大きく分けられます。
急性期嘔吐
急性期嘔吐は、抗がん剤の点滴の前に吐き気止めの薬を飲むか、点滴し、場合によっては、さらに2、3日、飲み薬を服用することで、予防することが可能です。
遅延性嘔吐・予測性嘔吐
遅延性嘔吐にはステロイドホルモンが有効です。初回の点滴の際の嘔吐が抑えられれば、予測性嘔吐も防ぐことができるでしょう。
リラックスしましょう
抗がん剤の治療のときは、リラックスを心がけると副作用が抑えられます。音楽を聴いたり、本を読んだり、患者さん同士で情報交換したり、好きなことをやってリラックスすることが大切です。
脱毛
アンスラサイクリン系、タキサン系薬剤では、脱毛はほとんどの場合で起こります。中には髪だけでなく眉毛、睫毛、体毛まで抜ける人もいます。残念ながらいまのところ脱毛を完全に予防する薬はありません。脱毛は抗がん剤を投与してすぐ始まるわけでなく、2・3週間の余裕があります。その間に心の準備をしましょう。
脱毛についての注意点 その1
脱毛についての注意点をこれからの項で語ります。
髪は治療前にあらかじめ短くしておくと、抜け落ちる髪の量が少ないので、精神的なダメージが少なくてすみます。また、薄くなるのも目立ちません。
髪は治療前にあらかじめ短くしておくと、抜け落ちる髪の量が少ないので、精神的なダメージが少なくてすみます。また、薄くなるのも目立ちません。
脱毛についての注意点 その2
洗髪はいつもどおり行っても、脱毛の程度に変わりはありません。ただ、刺激の強いシャンプーやリンスは避けましょう。パーマやカラーリングは刺激が強く、脱毛の速度を早めることがあります。ブラシはやわらかいものを使い、ドライヤーは低音でゆっくり乾かしましょう。
室内でもタオル帽子やバンダナを着用すれば、抜け毛が散らかるのを防ぐことができ、掃除も楽です。
室内でもタオル帽子やバンダナを着用すれば、抜け毛が散らかるのを防ぐことができ、掃除も楽です。
脱毛についての注意点 美容院
美容院については、予約のときに事情を説明すれば、時間外や個室を用意してくれる店もあります。大学病院などの大きな施設には美容院が入っていることも多く、慣れているので相談してみるといいでしょう。
脱毛についての注意点 かつら
最近はかつらにも非常にいいものがあり、メーカーはたくさんのノウハウを持っています。また、患者会はそれらを含めてさまざまな情報を持っていますから、ぜひ相談することをおすすめします。
抗がん剤のその他の副作用
タキソールなどで、指先や足裏のしびれといった末梢神経障害が出ることがあります。これといった治療法はないのですが、たくさんの量を短時間に投与すると出やすいので、投与量を減らすといった対策が考えられます。化学療法が終了すれば、しびれは少しずつ軽減します。
タキソテールでは、全身倦怠感が3割くらいの患者さんに出るといわれています。これについても予防法や治療法は今のところありません。ただ、抗がん剤以外の原因で起こることもあるので、よく確認しなければなりません。
タキサン系を使うと、過敏なアレルギー反応が出ることも、まれにありますので、注意する必要があります。
アンスラサイクリン系や分子標的治療薬トラスツズマヅによる心臓への影響も報告されています。時に胸壁への放射線治療歴のある患者さんに多いとされ、循環器科との連携が望まれます。
タキソテールでは、全身倦怠感が3割くらいの患者さんに出るといわれています。これについても予防法や治療法は今のところありません。ただ、抗がん剤以外の原因で起こることもあるので、よく確認しなければなりません。
タキサン系を使うと、過敏なアレルギー反応が出ることも、まれにありますので、注意する必要があります。
アンスラサイクリン系や分子標的治療薬トラスツズマヅによる心臓への影響も報告されています。時に胸壁への放射線治療歴のある患者さんに多いとされ、循環器科との連携が望まれます。
白血球減少(好中球)
抗がん剤投与後5~7日目くらいから白血球の成分である好中球が減少します。好中球は身体の抵抗力を担っているので、減少すると細菌感染しやすくなります。熱が出たり、風邪をひきやすくなったり、虫歯が急にうずいたり、食あたりの可能性も高くなります。ただし、これは一時的なもので、2週間ほどたてば、好中球の数は回復します。
白血球減少対策
風邪対策、食あたり対策をきちんと行ってください。38.5度以上の熱が出なければ、まず危険なことはありません。多くの場合は抗生物質で対応できますがそれでもうまくいかない場合は、短期的に白血球数を上げる薬を使います。
口内炎
口の中の粘膜が荒れて、ヒリヒリしたり、味覚が麻痺したりすることがあります。これに対しては炎症を抑えるうがい薬や軟膏があります。
月経停止
化学療法を数回行うと月経が止まります。。特にエンドキサンは卵巣機能に与える打撃が大きいとされています。40歳未満では約半数が、化学療法終了後月経が復活しますが、40歳以上ではそのまま閉経するのが普通です。したがって、妊娠希望のある人は、主治医とよく相談する必要があります。
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