予防と検査
Q1
わたしは乳がんにだけは絶対かかりたくありません。もし少しでもかかる確率を下げられる方法があったら教えてください。また、たとえ乳がんにかかったとしても、最小の治療で済ませられるよう可能な限り早期発見したいと思います。これなら万全という検査方法を教えてください。
1-A1
予防薬は、今臨床試験の段階です。したがって、日本で医療として使える薬はまだありません。アメリカでは、乳がん発症リスクの高い患者さんに対して、抗エストロゲン剤(タキモシフェン)を予防的に服用する方法が認められていて、保険が適用されます。アロマターゼ阻害剤についても、乳がん発症の予防にどれくらい寄与するかを確認するため、タキモシフェンとの比較試験が現在行われています。乳がんの発症リスク、すなわち年齢、乳がんの家族歴、出産経験の有無、乳腺疾患の経験の有無などから、年間の発症リスクを割り出す計算式があって、それが一定の数値を超えれば服用が認められることになります。ただし、日本では発症リスクの計算の基になる疫学データがないので、計算できません。また、状況が異なるため、アメリカの計算式をそのままあてはめるわけにも行きません。日本でも大規模な疫学研究が望まれます。
1-A2
このように薬による予防法は確立していないのですが、では、検診はどうでしょう。厚生労働省は40歳以上に関しては、2年に1回の視診・触診+マンモグラフィー検診を推進しています。40歳未満で家族歴があるとか、胸のしこりが心配だという人は、専門の医療機関でマンモグラフィーの検査を受けるか、若い人は超音波が有効なことがあるので、超音波検査を受ける――これが日本での現状です。
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