再発・転移の予防
Q10
温存手術を受け、その後の放射線治療も5週間、決められたとおり受けました。今後、ホルモン療法も化学療法も受けようと思います。とにかく再発・転移だけはなんとしても避けたいので、毎月でも通院して万全の検査を受け、再発・転移も早期発見したいのですが、主治医はそんなに検査しなくてもいいと言います。大丈夫でしょうか。
10-A1
再発というのは、発見が早期であればあるほど、それがよちよい予後につながるかというと、実はそういうものではありません。再発が発見された時点で、がんの芽は、見つけられた場所以外にもどこかに潜んでいると考えられるのです。既に全身の病気になってしまっているのです。再発は、残念ながら、完全に治すのは難しい病態といえます。また、いち早く再発を発見しても、生存率の向上にはつながらなかったと言う臨床研究があります。
10-A2
アメリカのガイドラインでは、術後の検査で必要なものとして、1年に1回、反対側の乳房のマンモグラフィーを撮ることが推奨されているだけです。確かに新しい乳がんに関しては、検診と同じメリットがあるし、患者さんは普通の人に比べれば、発症のリスクは多少高いので、これは意味があります。しかし、それ以外に必ずやらなければいけないことは、なにも書いてありません。ですから、むしろなにか転移の症状があった場合には、速やかに主治医と相談し、しかるべき精密検査を積極的に受けるようにしましょう。
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