診断をつけるための検査は以上ですが、これ以外にもがんの大きさや広がりを調べるためにCTやMRIを使うこともあります。ヘリカルCT、ガドリニウムMRI、さらに話題のPET(ペット)などさまざまな方法が開発されていますので、後の項で解説します。
腫瘍マーカー検査(CEAなど)は、述語の経過観察や、治療効果を判定するのに有効です。
病院での検査 まとめ に関するページです。
以上にあげたことでもはっきり診断がつかない場合は生検を行うことになります。生検とは、少しの細胞ではわからないので、組織(細胞の塊)をとってきて調べる検査のことで、組織診ともいいます。当然、細胞診よりも太い針を使います。生検で最近注目されているのは、超音波やマンモグラフィーの画像に誘導してもらいながら行うマンモトーム生検です。外科的に皮膚を切開して行う摘出生検もありますが、傷が残ることもあり、最近ではあまり行われなくなっています。
病院での検査 その4 に関するページです。
これまでに書いた以上の検査で、5mm程度の大きさの病変ついては発見可能です。ただ、がんであることを確定するためには、がん細胞の存在を確認しなければなりません。そこでしこりに細い針を刺して細胞を取ってくる穿刺吸引細胞診が行われます。これで乳がんの80から90%がわかります。
病院での検査 その3 に関するページです。
画像検査の話に行きます。
超音波検査は人体に無害で手軽に行えること、マンモグラフィーの苦手とする若年者の診断(その理由は後の項で書きます)に威力を発揮すること、などの長所があります。
画像検査の中心はマンモグラフィーです。しこりの存在ばかりか石灰化を見つける能力も優れています。
病院での検査 その2 に関するサイトです。
病院で行われる乳がんに関する検査にはどんなものがあるか、まず全体的な説明をしましょう。
乳がんはある程度の大きさになると、乳房を観察することでさまざまな情報を得ることができます。したがって、問診や視診・触診は、他のがん以上に重要です。しこりがわかれば、その大きさを計測したり、場所を推測できます。また、しこりがない場合でも、結成乳頭分泌から早期がんが見つかることもあります。
病院での検査 その1 に関するページです。
マンモグラフィーの機械は全国に3000台あると言われていますが、ほとんどは病院の診療用に使われています。検診専用のマンモグラフィーが少ないことも受診率が上がらない原因だと言われており、新たに500台設置することが検討されています。これを地域格差が生じないようにどう配置するかや、正しく撮影できる技師、正しく読影できる医師をいかに養成するかが課題です。
マンモグラフィーの機械 に関するペ-ジです。
前項までに書いたようなことから、2004年にはマンモグラフィー検診対象者を50歳以上から40歳以上に引き下げることが決まりました。また、マンモグラフィーの撮影。読影技師育成のための認定制度も設けられていて、認定者はインターネットで公開されています。どんなに制度が整っても、どんなに優れた機械が導入されても、受診する人が少ないのでは、宝の持ち腐れです。受診率をどう上げるかが今後の課題とされています。
日本の乳がん検診の現状 その4 に関するページです。
(前項より続き))しかし、マンモグラフィーを導入した市町村は、2004年現在で全体の58%にすぎません。また。2002年にマンモグラフィーによる乳がん検診を受けた50歳以上の人は対象人口のわずか2.1%でした。ちなみに欧米では70%以上の人がマンモグラフィー検診を受けています。これは検診結果にも現れていて、アメリカでは非浸潤がんで見つかる場合は20%なのに対し、日本で非浸潤がんで見つかるのは、数年前まで3~5%にすぎませんでした。日本では浸潤がんになってからしか、乳がんは見つからなかったのです。
日本の乳がん検診の現状 その3 に関するページです。
日本のがん検診は1950年代から始まり、1982年からは老人保険事業の一環として全国的に整備され、胃がんや子宮がんの死亡率を下げるという成果をあげました。しかし、乳がん検診について言えば、行われていたのは視診・触診による検診で、2000年になってやっと50歳以上にマンモグラフィー検診を導入するよう、がん検診指針の一部改正が行われました。視診・触診の乳がん発見率に比べ、マンモグラフィーのそれは約3倍といわれています。
日本の乳がん検診の現状 その1 に関するページです。
現在の乳がん検診の国際標準は、マンモグラフィー(乳房X線撮影)による検診です。先の項で、欧米諸国がマンモグラフィー検診を導入した結果、1990年から乳がんの死亡率が下降に転じたこと、しかし日本では、乳がんの罹患率・死亡率ともに右肩上がりを続けていて、この傾向は今後10年・15年変わらないだろうと書きました。日本の乳がん検診は今どうなっているのでしょうか?
日本の乳がん検診の現状 その1 に関するサイトです。
こうした自己検診を1ヶ月に1回行うことをおすすめします。排卵時には乳房が張ってチェックしにくいので、月経後4日~1週間目がいいでしょう。閉経後の人は、毎月1日など、覚えやすい日を決めて、定期的に行ってください。
自己検診をすすめるのは、単にしこりをチェックするためだけではありません。乳房は左右で違います。また、硬い人、やわらかい人、さまざまです。自分の乳房の普段の状態を覚えておくという意味でも、自己検診は大切なのです。がんの中には、画像に出にくいものがあり、そんな時医師は「なんでもない」と判断してしまうかもしれません。そういう時普段の状態をきちんと把握しておけば、たとえば「前はここにしこりはなかった」と医師に再考を促すことができます。
自己検診 その4 に関するページです。
次に、乳房に指をすべらせて、しこりを調べます。押したりつまんだりするより、お風呂で石鹸などをつけ、指先で小さな円を描くようにして、乳房をくまなくすべらせるほうがよくわかります。乳房が大きい人は、仰向けに寝て、乳房を平らにするとわかりやすいでしょう。乳がんは外側の上部にできやすいので、その部分を特に念入りにチェックするのもポイントです。
最後に、わきの下にしこりがないかどうか、乳頭から異常な分泌物が出ていないかどうかもチェックしてください。
自己検診 その3 に関するページです。
既に自己検診を励行している方も少なくないと思いますが、この項から標準的な谷内方を書いていきます。
まず。大きな鏡の前に立って、乳房をよく観察しましょう。チェックするのは、乳房の形、色、ひきつれ、くぼみ、左右の乳頭の位置などです。両腕を上げた状態、下げた状態の両方をチェックしましょう。腕を上げると、ひきつれやくぼみが強調されて、わかりやすくなることがあります。
自己検診 その2 に関するページです。
17世紀のはじめに描かれたレンブラントの有名な裸婦画「水浴するパテシバ」のモデルの女性が、後の世に乳がんであると指摘されたことがあります。レンブラント自身はこのことに気づいてなかったのですが。
女性の乳房をよく見ると、外側に乳がんの特徴的な症状であるえくぼ状のくぼみがあります。古書によるとこの女性はこの数年後に亡くなっているそうです。当時は「乳がん」と言う病気があるらしいということがうっすらと知られ始めた程度の時代ですので、この女性が乳がんの自己検診をしていても寿命が延びたかどうかは疑問です。
しかし、現在は違います。乳がんは早期発見・早期治療を行えば、90%以上の確率で治癒します。さらに言えば乳がんは、自分で発見することが可能な数少ないがんなのです。
自己検診 その1 に関するページです。
わきの下のリンパ節は腕の怪我などで晴れ、触れることがあります。しかし、乳がんが既にわきの下のリンパ節に転移している場合でも、わきの下にしこりが認められます。
乳房にははっきりとしたしこりを触れなくても、わきの下にしこりを触れることがあるので、乳房のチェックの際はわきの下も触ってみることが大切です。
乳房に気になる変化を見つけたら その12
乳がんができて悪化し、皮膚の近くにまで達すると、えくぼのようなくぼみができることがあります。一般にえくぼ症状と呼ばれます。
初期は乳房をつまむとへこみがわかる状態ですが、進行すると何もしなくてもへこみます。
さらに進行すると、皮膚が赤く腫れたり、乳房の表面がオレンジの皮のように毛穴が目立つような状態になります。痛みや熱感を伴うことがあります。
赤い腫れやオレンジの皮状の皮膚の変化は、乳腺炎だけでなく炎症性乳がんというまれな乳がんで見られることがあります。乳腺炎と軽く考えないで、専門医に相談しましょう。
乳房に気になる変化を見つけたら その11
乳頭や乳輪部に、アトピー性皮膚炎湿疹が出ることがあります。この場合、副腎皮質ホルモン軟膏で改善します。
一方、乳頭がただれ、一時はかさぶたを作っても、再びびらんとなり治りにくい場合は、特殊な非浸潤がんで、乳頭部に発生するパジェット病である可能性がありますので注意が必要です。
乳房に気になる変化を見つけたら その10 に関するページです。
ごくまれに、しこりを感じることなく、乳頭(乳首)から分泌物(液)が出ることがあります。ただし、分泌物が出るからといって乳がんだということではありません。
乳頭(乳首)から分泌があるときは、両方の乳首から出るか、1ヶ所から出るか。数ヶ所から出るかを確かめてください、また、分泌物の色を見ることも重要です。両側の乳首からのミルク状の分泌物は、ほとんど心配ありません。しかし、片方の乳首の1ヶ所から血液が混じったような分泌物がある場合は、がんなど病的な原因によることがありますので、すぐに専門医に相談しましょう。
乳頭分泌は、ホルモンの変化、降圧剤、抗潰瘍薬、抗うつ剤、睡眠剤などの薬の副作用で出ることもあります。
乳房に気になる変化を見つけたら その9 に関するページです。
ホルモン療法では、ダナゾールやタキモシフェンなどを用います。ダナゾールは、軽い男性化副作用を伴う弱アンドロゲン(男性ホルモン)剤、タキモシフェンはほとんど副作用のない抗エストロゲン(女性ホルモン)剤です。ダナゾール1日100~400mgを3~6ヶ月内服するか、タキモシフェン1日20mgを3~6ヶ月内服すると、痛みが和らぎます。
ホルモン剤なので、副作用を避けるために、長期間服用する際には厳重な観察と注意が必要です。また、ホルモン療法の効果があって乳房痛がなくなっても、ホルモン療法をやめると、また痛みが戻ることがあります。
乳房に気になる変化を見つけたら その8 に関するページです。
乳房周辺の痛みを起こす病気には、乳がん、乳腺症、乳腺炎、乳房付近の筋肉痛、肋間神経痛などがあります。
乳房痛の多くは特に治療の必要がないものです。我慢できない痛みが長期間続き、痛みで日常生活に支障をきたす場合、乳腺症を考え、ホルモン療法を行うことがあります。
乳房に気になる変化を見つけたら その7 に関するページです
乳房の痛みを感じた場合、月経周期と乳房の痛みの関係に注意します。
誰でも月経が始まる前は、乳房が張って痛みを感じることがあります。これは乳房の痛みに女性ホルモンが影響するためです。乳房痛は普通月経周期と一致しますが、まれに、月経周期と一致しない乳房痛もあります。
月経周期と一致する痛みは病気ではないため、治療する必要はありません。月経と関係ない痛みが2~3ヶ月続く場合は、一度かかりつけ医に診てもらうのが良いと思います。
乳房に気になる変化を見つけたら その6
乳房を手で触って調べたら、次はわきの下に触れてみましょう。乳がんがわきの下のリンパ節に転移すると、そこにもしこりを感じます。
少しでも異常を覚えたら、自己判断は避けて、すぐに乳腺外科や乳腺外来で専門医を受診しましょう。
乳房に気になる変化を見つけたら その5 に関するページです。
しこりとは違う感じで、乳房の一部がいつもと違って妙に硬い場合も注意する必要があります。また、月経が終わっても硬さが残る場合、月経とは関係なく硬さが残る場合も注意します。
乳房に気になる変化を見つけたら その4
乳がんの感触を、英語で「ストーニー ファーム(stoney firm=石のような硬さ)」というように、石のような硬さの「ゴリッ」「ゴツン」とした感触があります。指で押すと、乳房の中に石が埋まっているように、動きにくい感じがすることがあります。周囲の組織にがんが癒着しているからです。
これに対して、「エラスティック・ソフト(elastic soft=柔軟性のある柔らかさ)」といって、グミキャンディーを押すような感じがすることがあります。良性のしこりの場合によく見られます。
ただし、これらは、一般的な傾向で、良性のしこりなのにストーニー・ファームだったり、エラスティック・ソフトなのに乳がんの場合もあります。
乳房に気になる変化を見つけたら その3 硬さ に関するページです。
しこりは、乳がんの症状として最も多く見られるものですから、しこりの有無を定期的に調べていれば、乳がんをほんの初期に見つけることができます。乳がんで病院に来院される人の約9割が自分でしこりに気づいて来院されます。きっかけは「何気なく触れた」というのがほとんどです。何気なく触れて見つけたがんは、進んでいることがよくあります。定期的に自己検診をして見つけてください まず、乳房を注意深く触ってみてください。もし、小石のような硬いものに触れたら、がん細胞の塊の疑いがあります。。
乳房に気になる変化を見つけたら その2 に関するページです。
ある日、自分の乳房に今までとは違った感触や様子を発見したら、不安を抱く人は多いでしょう。乳房には、良性の病気が原因で、あるいは生理的な減少としても変化が起こります。いつもと違う異常に気づいたら、躊躇せずに専門医に診てもらいましょう。
乳房に気になる変化を見つけたら その1 に関するページです。
インターネットを使いこなせるようになったら、「乳房温存療法」というように、条件付き検索でさらに必要な情報をえることができます。
医療施設あるいはあるいは、医師をはじめとする医療関係者、学術団体などがホームページを開設していることも多いので、医療情報を得たい場合に活用しましょう。情報の発信だけでなく、質問に答えてくれるサイトもあります。
一方、患者さん同士のコミュニケーションを図りたいときなどは、個人サイトを開いてみることをお勧めします。
ひとつひとつ関連項目をクリックしてホームページに目を通していくことで、自分に合うサイトが見つかる可能性があり、検索能力も身につきます。医療関係のホームページから得た情報について、わからないことを患者さんの経験を通じてアドバイスしてもらえたり、メールを交換することで交流もできます。
インターネットで得た情報を再び利用することがあるので、必要な情報をプリントアウトするか、気に入ったサイトを「お気に入り」に登録しておくと、後になって役立ちます。
上手なインターネット活用術 その2 に関するページです。
乳がんに関する情報収集手段として、本を読む、雑誌・新聞などの切り抜きのスクラップを利用する、インターネットを活用する、患者さんたちの会などに出席して体験者のお話を参考にしたりして情報を得る、医療関係者によって主催されている研究会や勉強会に参加する――といった方法があります。
いずれの情報収集法にも一長一短があります。また、ひとたび情報収集を始めると、氾濫する情報に振り回される可能性もあります。
必要な情報を最短距離で得るために、次の項から書かれていることに注意してください。
上手なインターネット活用術 その1 情報収集 に関するページです。
乳がんの治療に関しては、乳房の専門病院のほか、乳腺外科や乳腺外来のある施設がひとつの目安になります。その中でも、乳がんの治療を多く手がけているかどうかがポイントです。年間100例以上手術をしている病院であれば、乳房の病気の専門医がいると考えられます。最近は、本やインターネットのホームページで手術件数を公表している医療機関もありますが、電話で直接尋ねてもよいでしょう。
何を基準に病院を選ぶか? に関するページです。
ようじょうしゅよう、と読みます。20~30代の人に比較的多く見られるころころとしたしこりです。最初は線維腺腫に似ていますが、2~3ヶ月で急に大きくなります。葉状腫瘍には良性と悪性、どちらともいえないボーダーライン上のものがありますが、ほとんどは良性です。悪性と診断されると乳房切除が必要です。葉状腫瘍の95%が治癒しますが、少数ながら遠隔転移することもあります。また、良性でも再発を繰り返すうちに悪性になることもあるので、葉状腫瘍は注意深く経過を見ることが必要です。
乳がんと間違えやすい乳房の病気 その5 葉状腫瘍 に関するページです。
乳頭の近くの乳管内にできる良性の腫瘍で、乳頭から出血したり、血液の混じった分泌物が出たりします。がんとの鑑別のために腫瘍を切除することもあります。
乳がんと間違えやすい乳房の病気 その4 乳管内乳頭腫 に関するページです。
乳房の良性腫瘍で、10代後半から30代の人に多く起こります。ころころとした硬いしこりで、触ってみるとよく動きます。画像検査や針生検で線維腺腫と診断されれば、特別な治療は必要ありません。しこりが急速に大きくなる場合、局所麻酔で切除することもあります。
乳がんと間違えやすい乳房の病気 その3 線維腺腫 に関するページです。
細菌感染によって起こる乳房の病気で、赤く腫れたり、痛み、膿み、しこりなどが見られます。特に、授乳期に、母乳が乳房内にうっ滞して炎症を起こすうっ滞性乳腺炎が多く、ここに乳頭から細菌が進入すると化膿性乳腺炎となって膿みが出るようになります。乳頭にできた傷から細菌感染が起こることもあります。膿みのあるときは注射器で膿みを吸い出したり切開する他、抗生物質を使います。
授乳期以外に、乳房の広い範囲に乳腺炎が起こることもあります。原因はよくわかっていませんが、乳頭からわずかに出ている乳汁に、リンパ球などが反応してできるのではないかと考えられています。乳房に膿みがたまり、治療しても繰り返し炎症が起こることもあります。
また、乳輪の下に乳管膨大部と呼ばれる乳管のふくらんでいるところがありますが、乳輪下膿瘍といって、ここに膿みがたまることがあります。これは、陥没乳頭の人に起こりやすく、直りにくい乳腺炎です。陥没乳頭では、皮膚の表面の角質が乳頭の中まで入り込んでいるために分泌物がたまりやすいのです。乳頭に穴を開けて、その部分を取り除くと乳腺炎を起こさなくなります。穴は、縫合しないで開いたままにしておくと、自然に閉じてきます。
乳がんと間違えやすい乳房の病気 その2 乳腺炎
エストロゲンとプロゲステロンの分泌のアンバランスにより、乳腺の細胞にいろいろな変化が起こる症状です。30~40代に多く見られ、乳房内にしこりができたり、乳腺の一部がむくんだり、水がたまったり、痛みや張りを感じたりします。乳頭から分泌物が出ることもあります。痛みの強いときだけ治療の対象となります。
乳腺症ががん化することはありませんが、乳腺症の下に乳がんが隠れていることもあるので、マンモグラフィーや超音波検査などを定期的に受けることが必要です。
乳がんと間違えやすい乳房の病気 その1 乳腺症 に関するページです。
遠隔転移には、症状以外にどんな見つかり方が多いかというと、骨転移では骨が溶け始めるので、高カルシウム血症になることがあります。肺転移はレントゲンやCTで見つかることが多く、肝転移では血液検査でGOT、LDH値の上昇として見つかる場合があります。
遠隔転移の見つかり方 に関するページです。
体中に張り巡らされた管と言えば血管ですが、もうひとつ「リンパ管」という管もあります。リンパ管の源流は毛細血管から細胞の間に漏れ出た液体成分で、これをリンパ液といいます。リンパ液は死んだ細胞や血球のかけら、細菌などを集めて、細いリンパの流れを作ります。細いリンパ管はだんだん太くなり、最終的には静脈に流れ込みます。リンパ管は言ってみれば下水道の役割をしており、リンパ節は要所要所に配置されたろ過装置です。
リンパ液にはたくさんのリンパ球が含まれています。リンパ球は免疫システムの主役で、リンパ節に流れ込んできた病原体や異物、毒素などと戦います。リンパ節が腫れるのは、リンパ球がそれらと戦っている証拠です。異物の力の方が強いと、リンパ節が壊されることもあります。リンパ節に流れ込んだがん細胞は、リンパ球に殺されることもあれば、そこに新たな病巣を作ることもあります。
リンパ節 に関するページです。
・良性は消しゴムのような硬さ、悪性は石のような硬さ。
・良性は境界がはっきりしていてくりくりした感じで、悪性は境界があいまいである。
・良性は指で押すと逃げるが、悪性は指で押しても動かない。
良性のしこりと悪性のしこりの見分け方 に関するサイトです。
遠隔転移した場合の症状ですが、これはどこに転移したかにより異なります。乳がんが転移しやすいのは、骨、肺、肝臓、脳などで、領域リンパ節以外の遠くのリンパ節に移動することもあります(遠隔リンパ節転移といいます)。腰、背中、肩の痛みなどが持続する場合は、骨への転移が認められます。咳が出たり息苦しくなったりすれば肺転移です。肝臓の場合は症状が出にくいのですが、お腹が張ったり、食欲不振、あるいは黄疸なども出ることもあります。脳への転移では無症状の場合もありますが、手足の麻痺や言語障害、あるいは脳がむくんで頭蓋内圧力が高くなると、頭痛や気持ちが悪い、吐き気などの症状が出ることがあります。
乳がんの症状 その5 に関するページです。
乳がんは近くのリンパ節(領域リンパ節といいます)に転移しやすく、その場合はリンパ液の流れが悪くなり、わきの下が腫れたり腕に向かう神経が圧迫されて、腕がしびれるという症状が出ることもあります。
乳がんの症状 その4
乳房表面の皮膚がオレンジの皮のように赤くなったり(「橙皮とうひ」や「豚皮とんひ」などと表現されます)、痛みや熱を伴うのは炎症性乳がんの症状です。これは皮下のリンパ管が、がん細胞の浸潤で詰まってしまい、リンパ液の流れがせき止められるために起こります。
乳がんの症状 その3に関するページです。
しこりが皮膚表面に近いところにあると、皮膚がひっぱられてえくぼ状にくぼんだり、赤く腫れたりすることがあります。これは硬がんなどの特徴です。
乳がんの症状 その2 に関するページです。
乳腺外科を受信する女性の7割は「しこりがある」と言って病院にやってきます。他には「乳頭から血液のようなものが出た」「乳房が痛む」ここに書いた3つが主な訴えです。
乳がんは5mm~1cmぐらいの大きさになると、自分でも触って探すことができます。したがって、早期発見のためには自分で気づくことが大切です。ただ、乳がんのしこりは必ずしも硬いものだけとは限らないし、痛みの有無もさまざまです。自己検診は重要ですが、自己判断を過信するのもいけません。また、しこりのほとんどは病的なものでもなく、病的であってもがんではないものが大半です。しこりが見つかってもパニックを起こさずにとにかく乳腺専門医を尋ねてください。
乳がんの症状 その1 に関するページです。
家族性乳がんの原因遺伝子の血液検査には保険が適用されません。ただ、大学病院やがんセンターなどでは臨床試験という形で実施していますので、希望すれば検査を受けることは可能です。日本では、BRCA1、BRCA2についての基礎データがようやく集まった段階、といっていいでしょう。
家族性乳がん その5 に関するページです。
今のところ、日本でいちばんよく知られている家族性乳がんの判断基準は次のようなものです。
1. 第1等近親者(親、子供、兄弟姉妹)に発端者(本人)を含め3人以上の乳がん患者がいる。
2. 第1等近親者(親、子供、兄弟姉妹)に発端者を含め2人以上の乳がん患者がいて、そのうち1人が以下のどれかに該当する。
「40歳未満の若年発症者」
「両側乳がん患者」
「他の臓器のがんを合併」
「男性乳がん」
家族性乳がん その4 判断基準 に関するサイトです。
病院によっては家族性乳がんのカウンセリング・クリニックを開始しているところがあります、一般の人より綿密な検診プログラムを作り、各種リスク因子を避けることで発症を予防できる可能性があり、ご本人を含めて家計全体を見守っていかなければならないと考えているからです。
ただ、問題は原因遺伝子を持っている人をどうやって探すかです。女性全員の遺伝子を調べることはいくらなんでも不可能ですから、調査対象者をを絞り込まなければなりません。どういう人の遺伝子を調べればいいか、その基準をつくる必要があります。
家族性乳がん その3 に関するページです。
家族性乳がんの特徴は若くして発症することです。といっても日本は欧米の家族性乳がんに比べれば発症年齢が遅いです。さらに両方の乳房に相前後して発症する可能性が高いことも家族性乳がんの特徴としてあげられます。しかし、予後は良好といわれています。
家族性乳がん その2 特徴 に関するページです。
自分が乳がんにかかるリスクがどのぐらいあるかをを知ることは、乳がん予防につながります、医療側から言えば、ハイリスクの人をどうやって選別するかが問題になります。
あめりかには22万人以上のデータを基に作られたゲールモデルというものがあります。一種の計算式ですが、たとえば53歳、初潮年齢が11歳、初産が32歳、家族歴は2人、というようなファクターをゲールモデルにあてはめると、5年以内に乳がんを発症するリスクが8%という具合に出てきます。その数字が一定の基準を越えた人は、予防的なホルモン療法が許可される、というような仕組みになっています。
ゲールモデル に関するページです。
妊娠では一定の期間、高濃度の女性ホルモンにさらされます。しかし、それにもかかわらず、妊娠が乳がんのリスクを下げるのは、高濃度すぎる女性ホルモンは逆に、乳腺細胞の増殖を抑制するからではないかと考えられています。
妊娠が乳がんのリスクを下げる理由 に関するページです。
ホルモンは代謝を調節することで、身体をいつも良好な状態に保つ働きをしています。女性ホルモンを分泌するのは卵巣で、女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。エストロゲンは全身の細胞と子宮内膜に作用して、女性の第二次性徴を促します。プロゲステロンは子宮内膜に働きかけ、妊娠に適した状態にします。
女性ホルモンとは? に関するページです。
多量の飲酒
ここでは飲酒とともに喫煙も取り上げましょう。リスクを高めるとされているものと、関係ないとするものがありますが、ときどき飲むだけの人や、日本酒1合もしくはビールやワイン1杯程度の量では関係ないようです。
ただし、多量の飲酒は影響があるという報告のほうが多く、1日平均2杯以上になる飲酒は、乳がん予防の点でも、それ以前に肝臓などの健康の点でも避けた方がよさそうです。
アメリカの調査では、喫煙は乳がんとは無関係という結果が出ています。しかし、つい最近、日本の厚生労働省は、閉経前の女性は喫煙によって乳がんになるリスクが吸わない女性の約4倍になると発表しました。受動喫煙でも2.6倍になるというのです。閉経後の女性については喫煙と乳がんの関係ははっきりしなかったと報告しています。
乳がんの危険因子 その8 飲酒・喫煙と乳がん に関するページです。
家族に乳がんの人がいる
膨大な情報量になるのでカテゴリーをひとつ設けました。
遺伝による乳がんを家族性乳がんといいます。乳がん全体の5%くらいが家族性だろうといわれています。BRCA1、BRCA2、というふたつの原因遺伝子も見つかっていて、アメリカのデータでは家族性乳がんと思われるひとを調べたところ、BRCA1陽性の人が52%、BRCA2陽性の人が32%、のこりの16%の人は原因遺伝子が特定できない人でした。
しかし、この遺伝子を持っている人全員が発症するわけではありません。75歳くらいまでに約80%の人が、50~60歳くらいまでに約40%の人が発症するだろうといわれています。
家族性乳がん その1 に関するページです。
長期間、ホルモン補充療法を受けている
子宮体がん、卵巣がん、乳がんの既往と同様に、エストロゲン(またはプロゲステロンとの併用)を補充しているのですから、乳がんにかかりやすくなります。
乳がんの危険因子 その8 ホルモン補充療法
良性の乳腺疾患の既往
子宮体がん・卵巣がんの既往
片側が乳がんになった
乳腺症の一部には乳がんとの関連が指摘されているものもあり、乳腺症の経験がある人は注意が必要です。そして、乳がんでなくともエストロゲンを原因とする子宮体がんなどにかかったことのあるひとは乳がんにかかる確率が高くなるのは当然です。乳がんの経験者が再び乳がんになる確率は乳がん未経験者の5倍といわれているのです。
乳がんの危険因子 その7 既往歴 に関するページです。
社会的な階層が高い(高学歴)
肥満
乳がんは都市部に多い病気ですが、田舎よりも都会の方が、社会的な階層が低いよりも高い方が、やせている人より太っている人の方が、脂肪の摂取量が多いです。
実は脂肪摂取量は乳がんと関係ないという報告があり、議論になっています。しかし、閉経して卵巣機能が衰えた後、エストロゲンは脂肪組織にある男性ホルモンが女性ホルモンに変換される形で供給されます{あとの項で出てきます)。閉経前でも危険因子と考えるのが妥当でしょう。
乳がんの危険因子 その6 脂肪と乳がんの関係 に関するページです。
高齢出産
妊娠すると、乳腺組織が急激に発達しますが、その時期が遅いと乳がんになりやすいと説明されています。
乳がんの危険因子 その5 高齢出産のリスク
出産未経験
出生率の高かった昔は、4人5人と子供を産んでいました。その間月経はないわけですから、エストロゲンにさらされる期間はその分だけ短くなり、乳がんにかかるリスクも低かったのです(後の項でこれについて書きます)。非婚や少子化などのライフスタイルの変化は、日本の女性がエストラゲンにさらされる期間を延ばした、長くなったことを意味しています。
そして、単に月経の回数の問題ではなく、授乳経験のない乳腺は、乳がんになりやすいことが知られています。出産しても、乳腺炎や早期の職場復帰などで赤ちゃんに母乳を与えなかった場合も、乳がんの頻度が高いと言われています。
乳がんの危険因子 その4 出産経験との因果関係 に関するページです。
初潮が早い
月経周期が規則正しい
月経周期が短い
閉経が遅い
以上の4つは月経に関係しています。たとえば統計的にいって、白人はアジア人より乳がんにかかりやすいのですが、それは、白人がアジア人より初潮が早く、閉経が遅いからです。月経の期間はエストロゲンがたくさん作られ、体内のエストロゲン濃度が高くなり、乳腺もそれだけエストロゲンにさらされます。
乳がんの危険因子 その3 月経とエストロゲン
前項で挙げた項目のほとんどに女性ホルモン「エストロゲン」が関係しています。乳がんの多くはエストロゲンがなければ成長できません。そのことは、男性や、若いときに両側の卵巣(エストロゲンはここでつくられる)を摘出してしまった女性には、乳がんにかかる率が極めて少ないことからもわかります。
乳がんの危険因子 その2 エストロゲン
乳がんの危険因子を列挙してみます。
1. 初潮が早い
2. 月経周期が規則正しい
3. 月経周期が短い
4. 閉経が遅い
5. 出産未経験(含む未婚)
5. 高齢出産経験がある
7. 社会的な階層が高い(高学歴)
8. 太っている
9. 家族に乳がんの人がいる
10.両性の乳腺疾患の既往
11.子宮体がん、卵巣がんの既往
12.長期間ホルモン補充治療を受けている
13.片側が乳がんになった
14.多量の飲酒
次の項からは、これらをいくつかのグループに分けて、とりあげていきます。
乳がんの危険因子 その1 どんな人がかかりやすいか
乳房のどこにがんが発生しやすいかを調べたデータがあるので紹介します。一番多いのが外側上部で45%、次いで内側上部23%、続いて外側下部14%、一番少ないのが内側下部と乳輪下部で各7%となっています。上下で言うと上が多く、内外で言えば、外側が多いと言う結果です。
乳がんのできやすい場所 に関するページです。
がんの「顔つき」とは、専門家がよく使う言葉で、細胞の分化度のことです。専門家はよく、「このがんは顔つきがいい」とか「顔つきが悪い」などといいます。
「分化」とは細胞が決められた役割を果たせるように成長していく過程のことです。がん細胞は正常な細胞から発生しますが、元の細胞に近い形まで成長したがんを高分化がん、元の細胞の形がほとんど見られない未熟ながんを低分化がん、元の細胞が判別できないものを未分化がん、といいます。
未熟ながん、分化度が低いがんほど増殖の余力を残しているので悪性である度合いは高くなります。それに対し、正常細胞に近いところまで成長した高分化がんは、暴れまわる余力が少ないので、顔つきのおとなしいがんということになるわけです。
がんの「顔つき」と分化、分化度に関するページです。
炎症型乳がんとは、乳房が真っ赤にはれてしまい、昔は「手術できない」と言われていました。抗がん剤と放射線で治療していましたが、5年以内に再発する確率が高く、難しいがんだったのです。しかし最近では、抗がん剤の進歩で、手術できる例も増えています。
乳がんの種類 その6 炎症性乳がん
乳がんの「特殊型」とは、今までに書いてきた標準型とは異なるものです。これら標準型とは異なる特殊型は10種類ほどあります。たとえば、粘液を多量に含む粘液がん、乳腺炎と間違われることが多い炎症性乳がんなどですが、めったにありません。その中から、後の項で、炎症性乳がんについて紹介していきます。
乳がんの種類 その5 特殊型 に関するページです。
硬がんとは、乳管の外側に砂をパラパラとまき散らしたように発育するがんで乳がん全体の約40%がこのタイプです。特殊型を除けば最も悪性です。
乳がんの種類 その4 硬がん に関するページです。
充実線管がんとは、腺腔(管の通り道)が不明瞭な小さな腺管の、中身を押し広げるように増殖するがんで、乳がん全体の約20%を占めています。顔つきや、予後の悪性度は中程度とされています。
乳がんの種類 その3 充実線管がん に関するページです。
乳頭腺管がんとは、きのこ状に発育するがんで、乳がん全体の約20%がこのタイプです。分化度(別項で説明します)は高分化型、すなわち正常細胞に近い顔つき(顕微鏡でがん細胞を見たときの様相のこと。詳しくは別項で説明します)をしていて、リンパ節転移の確率も低く、予後も良好です。
乳がんの種類 その2 乳頭腺管がんに関するページです。
浸潤がんは、日本では、病理学の構造からさらに、乳頭腺管がん、充実腺管がん、硬がん、そして左の3つと異なる特殊型、以上4つに分類しています。
乳がんの種類 その1 内訳 jに関するページです。
後の項で詳しくやりますが、ここで石灰化について書いておきます。
乳管の中にがん細胞が密集してくると、中心部分のがん細胞まで栄養が届かず、栄養がもらえないがんは細胞は壊死します。壊死したがん細胞に、乳腺組織内のカルシウムが沈着して起こるのが乳がんの石灰化です。ただし石灰化はがん以外の原因で起こることも多く、石灰化=乳がんではありません。
マンモグラフィーは乳がんのしこりを見つけるだけではなく、もうひとつの目的に「X線で乳管の中に潜む異常な石灰を見つけることがあります。
石灰化
妊娠すると女性ホルモンの作用で乳腺が発育し、出産すると乳汁分泌ホルモンが働いて、乳腺は母乳を作り始めます。赤ちゃんが乳頭に吸い付くと、その刺激で乳腺の周囲の筋組織が収縮し、母乳を搾り出すというしくみになっています。
授乳のしくみ に関するページです。
がんと関わると、どこのがんでも必ず出てくることばなので、覚えておくようにしましょう。
乳がんに限らず、すべてのがんは、上皮細胞の異常増殖です。上皮細胞を乗せている膜を基底膜といいます。上皮ではなく間質から発生した悪性腫瘍は、肉腫といいます。
基底膜 に関するページです。
乳管がんも小葉がんも、浸潤したり転移したりするためには、がん細胞が乳管上皮を包んでいる基底膜を超えなければなりません。乳管内あるいは小葉内にとどまっているがんを非浸潤がんといいます。これは、再発や転移を起こす可能性のほとんどない、性質のいいがんです。非浸潤がんと診断がつけば手術で99%治癒します。
乳がんの定義 その7 浸潤 に関するページです。
乳がんとは、乳腺組織に発生したがんのことです。乳腺組織の一部の細胞の遺伝子が、さまざまな要因を積み重ねて変異し、がん細胞となって増殖したものが乳がんとされています。
乳がんのほとんどは、小葉を出てすぐの乳管(腺管)の基底膜(別項参照)の上皮細胞が増殖するという形で発生してきます。腺房及び乳管の内側は1層の上皮細胞で成り立っています。ここが増殖して内腔の方に向かって細胞が密になっていきます。つまり通り道が狭くなっていくのです。これが乳管がんです。
乳がんには小葉から発生するものも5~10%あり、これは小葉がんと呼ばれています。
乳がんの定義 その5 乳がんの内訳
以下この項では乳腺組織をブドウにたとえて説明します。
母乳を分泌する乳腺細胞の集まりを腺房といいます。腺房はいわばブドウのひと粒ひと粒にあたります。腺房が集まったものが小葉と呼ばれる部分で、これはブドウの房と考えるといいです。小葉から乳頭まで母乳を運ぶ管が乳管(腺管)で、これはブドウを食べ終わった後に残る細かく枝分かれした茎の部分です。普通、乳腺(ひと房のブドウ全体にあたります)が乳頭を中心に放射状に15~20個並んでいます。この全体を乳腺組織と総称しているのです。
乳がんの定義 その5 乳腺組織について に関するページです。
乳房は皮膚の付属器官です。男性や、未成熟な女性の乳房がふくらみのない皮膚であることを思えば、理解できることでしょう。
乳房は乳腺組織と脂肪から構成されています。次の項では、乳腺組織をブドウにたとえて説明します。
乳がんの定義 その4 乳房について に関するページです。
がん細胞の浸潤とは、増殖をやめないで周囲の組織にどんどん入り込んで広がることをいい、転移とは、遠くの臓器まで旅をして、たどり着いた先で増殖することをいいます。浸潤と転移があることが、がん細胞と正常な細胞の大きな違いです。
乳がんの定義 その3 がん細胞 浸潤と転移 に関するページです
正常な細胞とがん細胞の違い、ふたつ目とは、正常な細胞は集団でしかいきられませんので、決められた場所から移動することができません。しかし、がん細胞は1個でも生きられます。たった1個でも、もともとの組織を離れ、血液やリンパの流れに乗り、流れ着いた場所に着床し、そこで新たに1個が2個に2個が4個にと増殖していくことができます。
がんの定義 その2 正常な細胞とがん細胞の違い 2 に関するページです。
正常な細胞とがん細胞の違いは大きく分けてふたつです。
正常な細胞もがん細胞も細胞分裂を繰り返しながら増殖していきます。ただし、正常な細胞は、ある段階まで来ると細胞分裂をしなくなり、役割を果たして死滅していきます。それに対しがん細胞は無限に増殖します。放っておけば宿主(がん細胞が寄生している生物)が死ぬまで増殖をやめません。
がんの定義 その1 正常な細胞とがん細胞の違い 1 に関するページです。
乳がんは、閉経前の人と閉経後の人では、閉経後の人が増えてきていて、現在ではほぼ同率になりつつあります。
欧米では、閉経前より閉経後のほうに乳がんが多く見られ、高齢になってからの乳がん罹患率が増加しています。
閉経前と閉経後に関するページです。
そもそも、がんはどのようにして起こるのでしょうか?
現在までの研究では、遺伝子に傷がついて起きる病気であるといわれています。それは、更に先天的に遺伝子が傷ついている場合と、生活しているうちに遺伝子が傷つく場合に分けられます。
乳がんの大部分は、紫外線・放射線・薬物・環境ホルモンなどといった、種々の環境因子によって遺伝子に傷がついて起こるということと、エストロゲンという女性ホルモンの影響が大きいと考えられています。
遺伝子の変化はいつ起こるか予測できません。ただ言えることは、なるべく早く乳がんを発見したほうが、遺伝子変化がひどくなる前に治療を開始することができることです。
乳がんにならないようにすることが不可能である現在、乳がんは遺伝子の病期であるという考え方からも、早期発見がいかに重要であるか、皆さんにご理解いただきたいと医療従事者は願っています。
がんはどうやって起こるのかに関するページです。