ハルステッド手術

ハルステッド手術

 乳がん手術で長い間標準治療とされてきたのは、1900年代初頭にハルステッドという人が提唱した手術法でした。これは疑わしいものは全て切除するという考えのもと、乳房はもちろん、大胸筋、小胸筋、さらに、当時乳がんはリンパ節を経由して全身に広がると考えられていたので、わきの下のリンパ節も全て除去するというものでした。  しかし、この手術は、肋骨が浮き出るなど術後の傷跡が目立つ上に、わきの下のリンパ節を郭清するため、腕の末端から心臓に向かうリンパ液の流れが阻害され、腕がむくんだり、感覚が鈍くなったりという後遺症に悩まされることも少なくありませんでした。  しかし、ハルステッド手術は約70年間の長きに渡って標準治療として継承され、そのため定型乳房切除術とも呼ばれました。
がん検査室
このカテゴリー「乳がん治療の歴史」では、以下のことも知ることができます。
  2005年
  ハルステッド手術
  「乳がん全身病説」
  郭清(かくせい)
  温存療法
  乳房を残せるがんの大きさの目安