「乳がん全身病説」
ハルステッド手術への評価が一変するのは、1970年代に入ってからです。大規模な臨床試験(正式には大規模無作為化比較試験といいます)が行われ、その結果、リンパ節転移は既に全身のどこかにがんが潜んでいることの指標であるという、フィッシャーたちが唱えていた「乳がん全身病説」が証明されたのです。更に1980年代に入ると、早期乳がんに対しては、乳房を切除しても温存しても、治療成績に差がないという試験結果が相次いで発表されました。これが乳房温存療法の普及のきっかけとなり、乳がんは小さく切除して直す時代に入ったのです。
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