センチネルリンパ節生検が登場するきっかけ

センチネルリンパ節生検が登場するきっかけ

 乳がんは浸潤がんになった段階で、転移の能力を持ち、何個かのがん細胞は、既に全身に散らばっていると考えなければなりません。それらがすべて転移につながるわけではありませんが、リンパ節を郭清しても再発を完全に防ぐことはできません。したがって「どんな場合でも郭清した方が安心」とは言い切れないのです。現に、郭清してもしなくても、遠隔転移の割合や生存率は変わらないことが統計で明らかになっています。  また、たとえば20個のリンパ節をとり、病理検査で1個も転移が見つからなかった場合、その人にとってリンパ節郭清はなんだったのかという疑問が残ります。それどころかリンパ浮腫などの後遺症に一生悩まされる可能性もあるのです。  こうしたことから、画一的なリンパ節郭清に対する見直しが始まり、どうしたら不要な郭清を減らすことができるかが検討され、センチネルリンパ節生検が登場したのです。
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