術後補助療法

術後補助療法

 術前化学療法については先の項で説明しましたので、ここでは術後補助療法について説明します。
 術後補助療法と、「補助」という文字が入っていますが、これは手術が第一と考えられていた時代の名残です。現在は薬物療法を手術の補助ととらえる医師は少ないでしょう。それは1980年代以降、乳がんは全身病と受け取られるようになり、手術や放射線の局所治療よりも全身治療が大事だとされるようになったからです。今では、手術でがん細胞がきれいに除去できても直後から抗がん剤治療を始めるのが普通です。これは微小転移を根絶し、再発を予防するために行います。しかし、そう言われても、微小転移などという、あるかないかもわからないもののために抗がん剤のつらい副作用に耐えるのは大変です。これを乗り切るためには、がんが全身病であることをきちんと理解し、納得して治療を受けることが大切です。
がん検査室